縁側の椅子に座った90代の母が、熱心に読書している。
「何の本読んでるの?」
「これよ!」と見せてくれたのは、料理本。
「楽しくってねえ!」(*^-^*)
「オーー!」90歳を過ぎて、今では料理を作ってない母がなぜ??
母の愛読書
料理のジャンルは?と思い見てみると、和食。「簡単、お惣菜365日」でした。
材料別というより、一品おかず、ご飯料理、鍋料理、サラダ etc. 料理別です。
昔々、家族が8人家族だった頃、母の口癖は「家族が少なくなったら毎日ごちそうを作るんだから、待っててね!」
大家族で、毎日3食作るのがきっと大変だったんでしょうね。
コロナ騒動で、外食しないで毎日、3食きっちり作る。大変さを、今実感しています。
本箱の整理
コロナ禍で『STAYHOME』が続いていた時、本棚の整理をしました。
料理本が7冊、中には、一回も作っていないスープの本もありました。
この頃作っていない『シホンケーキの本』の本も見つけました。良く作ってたなぁ・・・・。
あちこち、脂のシミもついてます。でも実際作ったのは、30%にも満たない種類です。
全レシピを作った本は一冊もありません。
結構、高価な値段の本だったのに。と思うと、無駄遣いをしている気になってきます。
使われていない本たち
使われていない料理本を見ているうちに、母が料理本を愛読書にしている理由が分かったような気がします。
レシピを見ているうちに
実際作っているような気持にさせてくれるかもしれません。
料理したことないメニューに挑戦する醍醐味もあります。
そして、こんな料理を作って家族に喜んでもらいたいと思っているのかも。
我が家の定番ジョーク
私が、母に「お母さん昔、少人数になったら、毎日ごちそうを作ると言ってたのは、どうなったかねぇ?」と笑いながら問いかけると、
母は、笑いながら「そのうちね!」。
これが、我が家の、定番のジョークです。(*^-^*)
まとめ
我が家の沢山の料理本を見ながら、私も「母の娘だな」。と思います。
実は、料理の本を見ていると、時間のたつのを忘れます。
まだ作っていない、『南仏風バッケットサラダ』『トムヤンクン』『ピッツァソレイユ』『鶏肉ときのこのフリカッセ』『カプレーゼ』
おいしそうな写真が、魔法のように、私の挑戦心をくすぐります。いつか作るぞ!作れるかも!
いつかが、いつ来るのかなぁ?とも思いながら、料理本を本箱に戻しました。
しかし、心はなぜか、豊かで満ち足りた一日でした。
終活世代の今でも、当分、本屋さんで料理の本も探すことはやめられそうにありません。