先日のことです。ご近所の奥さんと話していた時です。
「実は、父が一週間前に脳梗塞になっちゃったの。意識がもどらなくてね。主人と困っちゃってるんだけど、金庫が開かなくてね!番号は父しか知らないの。」
アラッーーー!!それは大変!どうするんだろうと、他人事ながら色々なことを考えてしまいました。ちなみに、お父様は個人事業主です。
「思いがけないってことって、起きるんだなぁ」としみじみ思いました。
彼女の残したエンディングノート
そんな中、先日友人が癌で旅立ちましたました。
ともかくポジティブな人で、自宅で会った時も、治療の状況を詳しく話してくれ、「頑張って治すからね!」とまったく希望を捨てない人でした。
後日、弔問に訪れた時、彼女は家族の間でも後ろ向きな話はされなかったようです。
その時ご主人は、「女房は大したもんでした!最後まで前向きでしたが、しっかり現実と向き合っていたようです。」と出してくれたのが彼女のエンディングノートでした。
手づくりのノートでしたが、自分が旅だった後、家族が困らないように「預貯金の口座」「公共料金の引き落とし」「葬儀費用の口座」「加入している保険について」「葬儀のこと」等々。見事なまでに整理されていました。
「本当に助かりました、おろおろするばかりでしたが、彼女が守ってくれました!」と。
芯の通った彼女の生きざまに感動しました。
そして、そのとき「もしもの時」には「我が家の記録ノート」は必要かもと痛切に感じました。
時間もない、過去を振り返ってもいいことばかりじゃない等、いろいろな想いも浮かびますね、確かに!!
でも、「必要かもしれない」という思いはありますよね?
そこで、エンディングノートについて、私なりに書きたいと思います。
エンディングノート(終活ノート)とは
本来は、高齢の方が人生の終末期に自分の希望や、メッセージを書き、残す記録です。
来るべき「もしもの時」、残された家族が困らないように、あちこちに散らばった、自分の情報を一冊にまとめた「備忘録」とも言えますね。
認知症、突然の事故等、急なことは人生の中で起こります。
そんな時「介護」「病気の時の延命措置」についての希望は家族にとっての負担の軽減につながるのではないでしょうか。
私は、60歳を迎えて終活を考えた時、終活ノートは欠かせないものと思います。
エンディングノートはいつ書けばよいの?
60歳を境に体調の衰えを感じたり、気力の減少を感じるようになりました。
本当にエンディングノートが必要になった時は、書く気力がなくなっているかも?
終活について考えた時が取り組む時!
より良い老後への第一歩ではないでしょうか?
どんなことを書けばよいの?
自由に書けばよく、決まりはありません。
ただ、日常で一冊にまとまっていると助かる「我が家の記録簿」からスタートし、「もしもの時」家族が判断に困らない事柄に進んでいくとよいと思います。
自分の情報
生年月日・血液型・本籍地・携帯番号・勤務先・PC,携帯メールアドレス・マイナンバー・保険証・免許証・パスポート(保管場所も明記すると助かります)
生活上の基本情報(家族が困らないため)
振込・引き落とし口座・情報(電気、ガス、水道、電話、携帯電話、家賃 etc.)
財産のこと
預貯金・保険・年金・有価証券などの金融資産・不動産・貴重品 etc.
ローン・借入金・貸しているお金の情報
注意すること;
預貯金の額、各証書や印鑑の保管場所も明記しておくのが望ましいですが、リスクも考えられますのでご注意を!!!
私の友人は「へそくり」を家族に知られるのを嫌がって、エンディングノートへの記入をためらっています。(-_-;)
身の回りのこと
パソコン、携帯のパスワード・いろいろなサイトへのID、パスワード・サークル・習い事・町内会・ペットの事
以外にわからないのは、家族の電子機器の情報です。
先日、テレビの番組になったほどです。しっかりまとめておきましょう。
続きは次回記事にします。