定年準備をはじめるにあたって、こんな時はどうなるの?という素朴な疑問があれこれ気になりだした。そんな方のために今回はお問い合わせが多い3つの疑問に答えていきましょう。
1)未納期間があった!年金はどうなるの?
転職などで未納期間があったけれどもどうすればいいでしょうか?とのお問い合わせをいただくことがあります。特に国民年金の場合は、自分で手続きを行わなければならず転職などの人生の転機と重なってしまい、ついつい加入手続きを忘れてしまった。というケースがあるようです。
国民年金の場合は「後納」と「任意加入」という制度を利用する解決策があります。
後納は、5年以内の未納に対応できます。但し2018年10月1日からは2年以内の未納にのみ対応するように制度が変わります。
任意加入は、最大70歳まで延長して40年分の支払いを済ませる制度です。
しかし後納制度には利子がつく場合があり、加入制度は加入期間を40年過ぎた場合は利用できないなどの決まりもあるので、まずはお近くの年金事務所の窓口で現在の状況を確認し相談してみましょう。
2)60歳から年金をもらうためにはどうすればいいの?
年金の開始年齢は65歳からです。
しかし、60歳からうけとるために繰り上げ受給をすることができます。この受給を開始した場合は一生涯適応させることと「障害年金」の請求もできなくなります。
支給額は月単位で0.5%減額されてしまうこともおぼえておいてください。
参考までに受給を5年間遅らせることもできます。この場合の支給額は月単位で0.7%増額されます。
3)夫婦が離婚した場合の年金はどうなっちゃうの?
国民年金の場合は、たとえ夫が妻の保険料を長年支払っていたとしても名義は妻にすることができます。
厚生年金や共済年金の場合は分割が可能となりました。この分割可能期間は、法的に婚姻していた期間に限られます。
基本的には65歳から夫が受け取る厚生年金額の2分の1、3分の1、4分の1をお互いの合意のもとに決めることになります。但し、この申請は離婚後2年以内に行わなければ権利を失ってしまいます。
まとめ
定年後の第2の人生を支える柱が年金です。その年金が減ってしまったり受け取れなくなってしまっては困りますね。いざという時に困らないように気になる疑問は早めに解決しておきましょう。